社長業を引き継いで4年目、社業の1年の流れは早い。とにかくよく動いた(働いた?)。2008年、気付いた頃には不覚にも年末という感じで、一気に過ぎ去った。
<社長の夢>には公私がある。「私」の夢はあまりにも儚く、ありきたりなこと。ゆえに「公」の夢、あるいは希望を綴る。
【仕事に関する夢】 数年前の書店新風会の「新風賞」を受賞したある版元社長の挨拶。ベストセラーに笑顔があふれ、その喜びがこちらまで嫌というほど伝わって来た。(いつかわが社も!)
【業界に関する夢】 拡販実績に応じた感謝金制度がさらに拡大され、業界全体での利益率改善と売り伸ばしの実現に少しでも参画したい。
【社長としての夢】 小さな会社なりに、良い社員さんに恵まれ、良い社員さんが幸せになってくれ、良い社員さんが暖かい家庭に恵まれ、良い子孫が誕生し、というような良いスパイラルの会社環境を作りたい。これ以上の喜びはないだろう。昨今の成金ブームもあり、にわか浮利を得たがる人が増えたようにも思えるが、お金より大切な人間の格を重んじる人になりたい。いろいろな会合を通じ、人間の小さな人もいれば、大きな人もいることを感じる。少しでも格の大きい人になりたいが、これも夢のひとつか。
【夢と感謝】 夢は自力では実現できるかどうか不確かであるが、感謝は自力で形にできる。<日々ささやかながらも小さな幸せを感じることのできる精神と適切な判断ができる社長>を目指す新年にしたい。いろいろあるのが会社、いろいろあるのが人生。熟年社員の退職もあればバリバリの新人の入社もある。断裁企画もあればヒット企画もある。泣いたことも笑ったことも。怒ったことも誉めたことも。泥酔の日もいくら飲んでも酔えない日も。いろいろあるが有難いことに、今日も地球は回り、こうして社員さんが元気に働いている。この幸せは、みんなの支援がなければ実現し得ない。感謝の言葉は尽きないはずなのに、最近、方々で挨拶する際の自分の敬礼姿勢の角度が浅くなってきているのに気がついた。(たった3年でこれか、社長業失格やな)。もう一人の自分がぼそり。
2009年、私は感謝の気持ちを思いっきり態度で示すように行動する。