【中小企業のための災害対応の手引き】が発行されました。
商工会議所文京支部で[中小企業のための災害対応の手引き]~できるゾウ!できるカモ?災害対策~という冊子がまとめられた。
http://www.tokyo-cci.or.jp/bunkyo/saigaitaisaku.pdf 文京区は災害危険地域に指定されているところが多いというのも、本冊子がまとめられた理由だと思う。
私は阪神淡路大震災を芦屋にて経験しました。枯渇する水・食料、絶たれた電気・ガス。ライフラインのほとんどを失った状態での生活を経験しました。
生命維持に必要な水は給水タンク内にある分のみ。マンションの住民が水の確保に動くため1時間経たずしてタンクの水は枯渇しました。砕けたグラスの破片の片付けなどを終え芦屋市内を見ればひとつの火の手があがっており、夜には長田町方面と思われる空が空襲を受けたごとく赤く染まり、倒壊家屋の側を多くの被災者が行くあてもなく移動し、信号が機能しなくなったことで、排水溝に詰まる藻のような大渋滞が交差点で発生し、「この下に人がいます」という誰かの書き残した貼紙がそこら中にある。いままで見たことも経験したこともない状況が続きました。
その後、芦屋浜の奥の方ではひと月以上も野焼きのような大きな火が燃え続けていました。もっと多くの人を助けることが出来たのかもしれない・・・。
そう今でも思います。
明日香出版社では地域住民に協力できることとして以下をまとめました。
支援策
・避難・救護活動支援のため会議室、応接室、倉庫の貸し出し
・飲料水確保と消火活動のための1F給水タンク内の水の提供
・子供の一時預かり(有資格者2名)
・看護士の派遣(有資格者1名)
・災害時のみ発電機(100V24A)、専用オイル、ガソリン携行缶を提供(現状すべて未使用)
・屋上からのホース放水による消火活動支援
・南および西側にも延長ホース設置(微々たるものですがホースによる消火の手助けが可能に)
・電動フォークリフト1台(倒壊家屋からの救助のための貸し出し)
・災害時の車の使用は制限されると思われますが社用車1台の貸与(緊急搬送、物資運搬のための貸し出し)
・一時宿泊施設としての居住地の提供など
実際にすべてが実行できる段階まできました。
今回の商工会議所文京支部の取り組みはすばらしいことだと思います。
地域に根ざしている企業であればこそ支援をしたいと思っております。
ただ災害が起きないことを切に願います。