<第38期も無事終了し社員総会を開催しました。
「第39期は更に発行点数を絞り、より企画を厳しい目で見て、更なる厳選をします!」と方針を伝えました。すると相談役より「厳選するって言うけどさ、どうやるの?はっきり発表しないと判らないよ!」とツッコミ(質問)がありました。
た、たしかに・・・。「ごもっともです」
東京国際ブックフェアのセミナーで大手出版社の編集マンがこんな質問をしました。「ある会社でヒットした書籍がありました。同じ著者で、同じような装丁で、同じような内容で、同じようなタイトルで出したのに売れませんでした。なぜですか?教えてください!」と。言い方を変えれば「売れてる本があったので真似して出しました。そして売れませんでした。」と同じこと。多くの版元がそろっている中で「よくそんな質問ができたな~」と、逆に感心をしてしまいました(苦笑)。そして講師より一言「それは売れないセオリーでしょ」とバサリ。
ちなみに同フェア中の姜尚中さん特別講演で「悩む力を出版して、数社から「~力」で執筆をという依頼を編集者からもらった。そのときに2つの感情を得た。「2匹目のどじょう」うんざり。「編集者が追い込まれている時代」出版不況により、売れ筋著者、売れ筋テーマにのっからざるを得ない状況。また会社からもそれを要請されてしまう時代。やりたくても新しいことがやれない編集者の環境は変えていくべき。」という話があったとか。まさにその話の編集マンが私が受講していた会場にいたのです。
わが社には、そんな編集者がいないことだけでも幸いなのですが「企画の厳選ってどうするよ・・・」と自問自答。明確に「これだ!」という答えがないものです。
「企画書から読者の顔が浮かんだ時」とか「編集者の意気込みが伝わった時」ですかね。
「どんな時にそうなるんだよ?はっきりさせないと判らないよ!」とまたまた相談役よりツッコミが来そうなので、この辺でOFFします!(プツリ)