有限会社明日香出版社は、2011年2月1日、創業40周年という節目を迎えます。ひとえに書店の皆様のご支援・ご声援によって今日を迎えることができました。深く感謝申し上げます。
私の記憶に初めて登場する明日香出版社の思い出は、創業10 年目の頃、仕事をしている父のそばで、事務所のベランダで出荷用バケットに水を入れ、素っ裸で水浴びをしていたことです。つまり生業のような、数人の会社でした。
おぼろげに頭に残る光景は、何やら大変そう〈資金がない〉、何やら忙しそう〈暇がない〉、でも夜は楽しそう〈出版談義で盛り上がる〉です。目先の仕事の大変さに追われながらも、明日への夢を追っていたように感じます。
あれから30年。会社は家業から小さな事業へ発展、社員さんやパートさんとその家族を含め70人近い人々が支えあう会社になりました。私が会社に入って15年になります。
この間、数年間、都会のチェーン店と地方の中堅書店さんで修行もさせていただきました。その後は、営業外勤、経理、総務、物流などの仕事に従事しました。未熟な私を、会社にあっては働き者揃いの役員や幹部と愉快な仲間、外にあっては書店さん、取次さん、お取引先の皆さまが支え、教えてくださいました。私が入社したころが業界のピークでしたからいろいろな起伏もありました。まさに笑いあり涙あり怒りあり不安もありの15年でした。
それだけに、ここに創業40周年を迎える喜びと感謝の念は表現しつくせません。心からお礼を申し上げます。すこしでも書店さんのお役に立つことを願って、わが営業部と編集部を含め社内が一丸となって今後も行動してまいります。
「力耕不吾欺(力耕、吾をあざむかず)」。一生懸命、田畑を耕せば、必ず実る。そう信じて、この出版業界において、書店さんと〈喜びも哀しみ〉も分かち合えるように、社員さん、パートさんと力をあわせ、編集に、営業に努めます。どうぞ従前にも増して、変わらぬご支援、ご声援とご指導を賜りますよう伏してお願い申し上げます。
有限会社明日香出版社
代表取締役 石野栄一
40周年おめでとうございます。私は医学出版社を経営しているものです。私の会社はまだ創立9年ですが。お父さんの本にはよく、創業時から、いや創業前からも何度も何度も繰り返し読み、大変お世話になりました。私の師匠とも言うべき方です!
「11人までの小さな会社の社長業」や「自分の会社」を持つなら「有限会社」にしなさい、などは本当に素晴らしい本です。出版社は変革期ですが、毎日、一所懸命働き、
楽しい仕事をしていきたいものです。これからも頑張ってください!池袋で働く小さな会社の社長より。
明日香出版社様の40周年、誠におめでとうございます。さらなる発展をお祈り申し上げます。