弊社の事務所の一角には大小4台のサーバーがあります。それらサーバーは日夜
問わずファンをブンブン回して情報を処理してくれています。(有難や)
先週の木曜。朝8時過ぎに出社をすると、いつも先に来ている営業編集両役員よ
り「サーバーに入れません」という報告を受けました。弊社と長年取引している
会社さんから買ったばかりのサーバーです。軽い気持ちで「どれどれ新人君はど
んなわがままを言っているのかな~」と管理者画面を開きました。
画面を見て瞬時に悟ります。「こりゃヤバイ!!」
管理者画面もコントロール不能。おまけにIPアドレスも勝手に変わる(何処にサー
バー所在地があるのか探すのが大変)。再起動もできなければ、閲覧権限の設定も
できない。とどめがハードディスクの認識がされない・・・。こうなるとサーバー
本体などもうどうでもよくなります。真っ先にやるべきは中のデータの救出です
が管理者画面が動かないくらいですから、サーバーが正常に動くわけがないです。
メーカー保守は入っていても「センドバック方式」のみの対応ですから全く話に
なりません。「ではデータは誰が保障するんだ?」となりますが、答えは空しく
自分に降りかかります。
サポートデスクは時間が来れば「手仕舞い」でおしまい。その後は販売会社さん
のとても熱心な営業マンが調査を続けてくれ、今回の故障の根源がハードディス
クではなく基盤の不具合と判明する。データは4本のディスクでRAID6で保存さ
れているので素人技術でのデータ救出は無理。
そうなると・・・。困ったときの味方!サルベージ会社の登場です。しかし困っ
ている人の救出って超高いのです。おまけに私の背中にはデータが命の編集部員
の視線が刺さります。「社長~、私のDTPデータは無事なんでしょうか」と(笑
い)。そんな状況ではあったのですが、もう一日だけ様子を見ることにしました。
自宅に帰ってから解決方法を探しました。苦肉の策である方法を試しました。す
るとハードディスクに格納されたデーターへアクセスする一本の道が出来まし
た。結果、この一本道のおかげでデータの救助に成功しました。しかしインフラ
の再整備がまだ残っています。
(長くなったので話を端折りまして)
本日、新サーバが到着し当社用の設定がされました。先の故障したサーバー
は本日より修理となります。今後は2台体制で基盤故障も含めて万全な体制を整
えることになります。
改めて感じたのは「やっぱりクラウド時代なのね」ということです。
次回のシステム投資の際はサーバーインフラには投資をしないと思います。クラ
ウド上で動くERPなどが前提になってくるのかもしれませんね。
当社相談役へ「まさか基盤が壊れるなんて...」と報告すると、「<まさか>だか
らまさかでしょ。それを予測対応していない経営が悪い!」としっかり指導され
ました。本当に驚きと反省の一件でした。