「消費することが格好悪いと言われる時代が来る。人々の行動は消費から共有へ向かう。」
あらゆる業種でのメーカー、販売会社、取次、問屋、流通、小売店にとって考えたくもない全く嫌な件が頭をよぎります。
NHK出版「シェア」を昨年暮れに読みました。しばらくの間でしたが本書にあった冒頭の件が頭を離れませんでした。それでも20年後という予想も書かれていたのであまり気にせずにそのまま放念しておりました。今回の震災の影響で消費行動そのものが変わってしまうように思えます。そして再び全く嫌な件が思い出されたわけです。
ディスカウントで新品を買うならまだいい方で、中古で購入したり、物々交換したりする世界。バーター取引を容易に成立させるサイトが海外ではあるようです。でも実際にシェアの世界が実現するかどうかも現時点では判りません。ということで、今考えるべきである「やるべきこと」は別にあるように思います。
~おもちゃ屋はトイザラス上陸に恐怖し完璧な迎撃体制を構築しようと準備した。しかしおもちゃ屋の本当の敵はおもちゃを買わなくさせた任天堂だった。~
おもちゃ業界から書籍ゲーム販売業へ転身した社長の言葉です。
本当にするべきことが何かを問う、するべきことが見えてくる言葉だと改めて思います。