先日一緒に飲んだ版元社長に「ディマン・チェーンって知ってますか?」と言われた。瞬間的に「小川進 ディマンド・チェーン経営!」と返した。実は読んだのは5年前だったので「川下から川上への逆流(返品)のない流通改革」という位しか説明できなかった。 こういうことが今起こっている事なのです。更に言うとそこにメーカー営業の力は介在できません。POSデータのみが商品構成を指示できるのですね。ある意味、怖い世界でもあります。
翌日すぐに再読した。すべて頭に入った!そもそも今起きている事がまさにその事だった。しかも本書では1990年位で既に量販という考え方が変わったとある。そんな昔から既に考え方は変わっていたのだ。
最近、コンビニに行くのが好きだ。商品の定点観測をしに行く。実はあるコンビニで黒酢飲料の新商品が発売された。私、黒酢には目がない。毎朝息子達とコンビニに行き買って帰ることにした。
次の週、面が2本に増えていた!私の為なのか他の客もいたのかは知らないが「おおっ!」と感動した。が結局は商品在庫は切られてしまった。
ここでディマンド・チェーン経営のロジックが思い返される。一人の顧客の為の品揃え(毎日1個は売れる棚)よりも、売れている商品の面を増やして、その商品を20個売った方がいいという事だ。結果として黒酢商品のあった場所を利用して乳製品が2面の幅を取っていた。