先週一週間を使って北京国際ブックフェアの視察と現地出版社との座談会に出席をしてきました。残りの日程で長春、瀋陽、大連の見学もしてきました。遼東半島を一気に訪問した格好です。
北京国際ブックフェアは北京空港から近い、つまり市内からは遠い場所で開催されています。北京空港の側で宿泊していたのでWebで書かれていたような「遠い!」という不便さを感じません)^o^(
日本企業のブースは現地出版社のブースに比べると軽装(悪く言えば安上がり)です。一見は軽装ですが、各ブースを訪問していくと現地出版人との商談が盛んにおこなわれておりました。現地出版社の豪華ブースはむしろ係員や現地人同士の情報交換程度の盛り上がりという感じでした。日本の出版物への関心の高さを充分に感じます。中国の出版事情は、勝ち組と負け組の出版社が鮮明であること、売上は減少していることです。日本と同じく大変な時代になっているようです。
現地出版社との情報交換会では「日本の出版界概況」の話をしました。来ている方は北京大学を出た優秀な人がほとんどですから、どんな資料で何を話すのか?訪中する前から苦悩しておりました。終わってみれば「石野君、良かったよ」というお墨付きを同席した大先輩に言われ一息つけました(Fu~)。
仕事がすんで日が暮れて...。今度は日清日露戦争史を巡る視察へ出かけました。日中関係がギクシャクしてはいますが現地で嫌な思いをすることもなく視察は続きました。 国同士はなんだかんだありますが、古戦場、建物、鉄道など日本統治時代の物がよく残っています。役所として使われていたりもしますがその保存状態はとても良いです。見学が終わった夕食時には歴史上の人物名がポンポン出てきます。自己採点で50点くらいにしか会話についていけてない!再度勉強します。
初めて訪中したのは今から17年ほど前です。東京都の日中友好代表団として訪中しました。...と書いて思ったのですが、ネタが結構あります(自慢も)。続きは後日します。
この9月で国家主席が習近平になります。強硬派であり、軍トップにも直結していることもあり、これからの外交は更に大変であろうと言われております。現在も国の関係者やビジネス最前線で活躍する人は大変な思いをしているだろうと推察しております。だから私は「頑張って!」と心の中で "応援歌" を歌っております。西風が東風を諭し協力し合える日がいつか来ると願っております。
※写真は「出師の表」竹簡です。思わず買ってしまいました)^o^(