旭化成株式会社 常務執行役員(株式会社 旭リサーチセンター 代表取締役社長) 水野雄氏さんが『リベラルタイム 8月号』にて書籍『一隅を照らす経営を貫いた山口信夫』について書かれた。いったいどのような経営をして旭化成が日本を代表する企業となったのかとても興味があった。そして"一隅を照らす" + "経営"というタイトルは私にとって必要な書であろうという直感もあった。
上手に書評できる筆が私にないことを恥じつつも、読んでいるところどころで稲妻を落とされたような反省と目から鱗が落ちる気づきが多くあったことは書いておきたい。
例えば、感情におぼれず情で接する姿勢というのが経営者には必要だということ。人の利益のために何をすべきかを考え、そして行動すること。全体を考え選択と集中を決断し実行することなどなど。これまで読んできた本にも多く出てくる言葉ではあるが、その本質が何かはこの本を読んで分かった。分かったことは"出来る"ことと直結ではない。これからが私の修行の始まりと考え、さらにその本質を自分のものとしていきたい(このような修行の道すがらが「帝王学」と本書にある)。
その経営と責任の規模は小社など比べ物にならないが、むしろ小さな会社の経営者には絶対になければならない資質であることを学んだ。
また、東京商工会議所の会頭として中小企業の将来を考え、当時の内閣政府と存分に戦ってくれたことに感謝したい。本書ではその戦いの内容についても詳しく書かれてあった。
ただ誠に残念ながら山口さんは平成22年9月14日に亡くなった。
山口信夫さんのご冥福を私も心からお祈りしたい。
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