私の知人にお菓子メーカーの人がいる。彼の会社はその業界では4位ほどの会社である。近年はプロモーションやマーケティングに力を入れており、会社と商品の知名度は非常に高い。主力の顧客はコンビニエンスストアー(以下CVS)と量販店(GMSなど)である。
CVSやGMSではPOSレジ管理による発注補充がされる。需要を予測して供給をするのである。かなり高い精度で運用されており、本部では一日の商品のおおよその売れ数を把握している。
メーカーにとっても需要の予測は非常にありがたい。計画生産ができることで不要な在庫をもたずに済む。売れ筋、死筋もはっきりしているので商品の売り伸ばしと見切りの選択と集中も可能となる、平時であれば・・・。
しかし時に需要予測をはるかに超える需要が発生する時がある。生産現場では、うれしい悲鳴といわれるものだ。そんな需要予測を超える需要が発生した際に必ず起こるのが品切れである。この品切れが売れ筋商品でおこるとメーカーは大変なのだ。小売側では販売の予測がされると書いた。そのお店にとって本来あるべき売上が品切れによって毀損したことがPOSによって証明されてしまう。
商品を正しく供給する責任がメーカーにはある。もちろん物流も遅延することなく商品を届けなければならない。時は流れる!一度遺失した金額を取り戻すことはできない。なのでメーカーは品切れで毀損した売上を保障したりするそうだ。出版界も物流改革が行われいるのでかなり高度な精度で需要と供給のバランスをコントロール(SCM)することが可能になるのだろう。
ところで、コンビニで商品が置かれるか置かれないかはPOS次第ということだが、棚を見ていると超がつくほどの定番商品は鉄板で、新商品のほとんどは出てからしばらくして消えていく。いや、ほんとうに熾烈な戦いをメーカーは繰り広げている。気が引き締まる思いだ! さあ、10月度へ突入です。