9月29日から10月2日までの全四日間の視察が終了した。
視察団行程
初日 統一展望台見学は工事のため中止
ヘイリー文化村訪問
北朝鮮との国境であるDMZ(非武装地帯)を訪問、第三トンネルを見学
パジュ出版団地へ到着
ブックソリの雰囲気を知る
現地の印刷工場でのパーティーに参加(谷川俊太郎先生と会う)
二日目 パジュ出版団地内で開催されているブックソリ2013の見学をする
突然、朴大統領の訪問が決定し、10mに1人のSPが配備されドミナン
ト警備が行われる
足止めを食らう可能性があるので早々にソウル市へ移動
現地出版社との座談会を行う(皆さん大手の出版社)
情報懇親会を行う(サムギョプサル)
三日目 市内の大型書店を3店舗訪問し情報収集
ソウル仁寺洞
古宮博物館休館で昌徳宮(チャンドックン)の見学
韓国軍の軍事パレードが行われる情報が入り見学へ
晩餐会
四日目 古宮博物館の見学
買い物時間
帰国
ざっくりとですが、以上の予定で行動した。
食事はビビンバから始まり、サムギョプサル、鳥お粥、素麺粥、冷麺、などあり、参鶏湯で終了した。常にキムチとニンニクがあり、現地では食べないと他人の匂いが気になるような状況だった。
さて簡単に報告していこう!
韓国出版概況の説明を受けた。
売上高2兆5000億ウォン(2500億円)、デジタル800億ウォン(80億円)、3000億~
3500億ウォン(300億~350億円)を目指す。
発行点数は年間4万点ただしセルフパブリッシングまで入れると10万点になる。
出版社には二種類あって、1普通の出版社、2自己出版社(セルパ)がある。2
には専用の流通がある。
デジタルの取り組みは5%→20%になった。
韓国のスマホ普及率は90%以上。
デジタルの領域は韓国では電子書籍だけではなくアプリ、Eラーニングなども含め
て考える。
紙の書籍の売上が低迷している。電子書籍で補えればと思っていたが追いつかな
い。読者はネット上でさまざまコンテンツに触れている。その人たちを本(デジ
タル)に引き込む方法を常に考えている。
BtoBでのアイデア。銀行とコラボ。ネット上で電子書籍を読めば読むほど金利が
上がる仕組み。銀行が宣伝費として投資する。
著者はデジタルに積極的である。韓国にはアマゾンやアップルサイト(電子書籍)
がなく、各社が販売をしたり、流通問屋に卸したりしている。このサイト数が
無数にあるのも問題となっている。
A社、電子書籍の伸び率は初年度900%(前年が低すぎた)、翌年は50%の成
長となっている。50%を維持したい。アプリ開発は成長性がないと判断し撤退も
視野にいれている。
紙の書籍は7年前から売り上げが下がっている。コンテンツはワンソースではなく、
マルチユースで制作しておく。e-pub2.0。
書籍定価の60%-70%がデジタルの販売定価。
デジタルの成長性はまだ厳しい。4年ほどまえから力を入れているので既刊本はほ
ぼ終了した、さてここからどうするのか?という問題が片方である。そのことを
各社が考えている。






