あずさ号にて長野へ。この列車に乗る誰もが口ずさむであろう「八時ちょうどの~あずさ2号で~♪」というわけにはいきませんで9:00発の電車になりました。飛行機を使っての出張よりも、新幹線での出張よりも、やっぱり出張はこれだよね!」と訳のわからないことを考えている自分がいました。仕事姿も旅行姿も見受ける車中。お隣の乗客さんは、サイレンサーヘッドフォンをして書籍2冊を合わせ読みするほどの完ぺきな読書人。横目で書籍のタイトルを見ると「鉄道旅行の楽しみ方」とありま
した。鉄人だったのですね。
長野県の諏訪湖のほとりにある笠原書店さんの仕切りによって書店新風会の信濃路総会が開催されました。笠原社長と従業員さんによる歓待に感謝をしました。諏訪湖はかつて汚染がひどく日本でも有数の汚染湖だったそうです。近年少しずつではありますが状態が回復してきているようです。
あずさ号上り線にて人的事故が発生。折り返し列車である参加者一行は、その影響で到着が30分も遅れてしまいました。当初予定されている店舗の見学が減ってしまった分を見学店舗の棚をしっかり見学することになりました。トーハンさんの必備セットの回転数をつらつらとみていると、たいていの書籍の回転数が3~8回転と良く「うわ~有難いな~」と担当者様と名刺交換をしてお礼を伝えました。
ホテルに戻って諏訪中央病院の鎌田先生の講演を聞き多くの方が2度3度と涙を流しました。感動して涙を流すのは久しぶりです。こういう状態に心が洗われていると感じるのだと実感。講演後は温泉と懇親会。飲めよ(お酌)回れよ(挨拶)のノリで動き回りました。みな厳しい状況の中ではありますが一同に会することが出来ることに喜びを感じました。
翌日は編集会議もあるので、用意されていた観光には参加せず、指定された列車にて帰社を目指します。持って行った書籍は2冊で、1冊はあっさり読了。2冊目が読み出しすぐに断念する難しい書籍。気持ちを切り替えて車窓からの景色をしばらく眺めておりました。こういう景色はいつ見てもいいものです。