写真はデナリ自然公園でのショットです。前日にオオカミが仕留めたムースをグリズリーがおこぼれに預かっております。身震いするほどの弱肉強食の自然を目の当たりにします。その他、ドールシープ、オオカミ(稀)なども見ることが出来ました。
続いて小型飛行機に乗ってマッキンリーを見に行きました。
下の息子達も来たがっておりましたが、さすがにもったいないので長男だけを連れて行きました。私は小型飛行機が大好きでして、しかも大揺れする度に興奮を覚えます(笑い)。乗った飛行機は双発機。最高で130ノットの速度で飛行しておりました(時速240km)。高度はおおよそ1万フィートま
で上昇しました。たったの3300mほどですが、雲の上には
しっかり出ました。そして彼方にマッキンリーを目視しまし
た。植村直己さんの墓標とも言われるマッキンリーに向かいそっと手を合わせます。毎年数名の方が亡くなるそうです。
マッキンリーを見たすぐに高度を急激に下げます。もともと隙間風だらけの機内、急激に耳に圧が掛かります。耳抜きをしながら降下。眼下には溶岩の様な川が出てきます。そうです、氷河です。黒い岩石の下には薄青い氷が顔を覗かせます。既に涙が出そうなほどの感動を覚えます。
マーブルチョコレートのような氷河です。綺麗さに魅了され、自然を無視した行動に自己嫌悪し、神々しさに恐れる自分がいます。後ほどウィッティア港から氷河クルーズもするのですが初めて見る氷河に勝る感動はないと感じました。
アラスカも夏なのですが9月末には氷点下になるほど夏は短い。この日はデナリからアラスカ鉄道に乗りアンカレッジを目指します。このアラスカ鉄道も冬場は観光客が居なくなり閑散とするそうです。車窓から見る景色はツンドラの草原や氷河を帯びた山々などです。時折、ビーバーの巣やダムも見る事が出来ます。
Viewポイントで列車が停まります。鉄橋の上で停まったのですが、車両後部の展望席より見下ろせば吸い込まれそうな程の落差を実感します。
この3本の氷河は下の方でくっついていたそうです。この10年で急速に氷河が後退をしており、ついに3本になってしまったそうです。この10年というとお隣の国の発展が関係しているようですが、我々もこの国から沢山の輸入をしているので文句は言えません。
アリエスカから車で1時間ほどのところにウィッティアという旧軍港があります。ここは太平洋戦争の日本攻略の重要拠点でした。アラスカはアリューシャン列島を有しており日本に一番近い場所と考えられたそうです。この軍港を作り上げるのにわずか半年だったとか。こんな奴ら(敬意を表して)と戦った日本はある意味で凄い!氷河クルーズでは26の氷河を5時間かけて巡ります。そのクライマックスがこの写真。隣の外人さんが「 fall 」と連呼しておりました。残念ながら氷河の崩落はありませんでした(笑い)。